↑上のイラストは、作品のイメージイラストです。
3月2日(au、SoftBank)、6日(docomo)より、小島康志氏の書き下ろし小説『1/8(ワンスラエイト)』がリリースされます!
そこで今回は、小島さんご本人にご登場いただいて、今回の作品の裏話を語っていただきます。
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『人類の発明したもの。』 小島 康志
こんにちは、三文役者の小島です。
この間まで『預かり屋松の湯』ってバカな噺を書いていたんですけど、読んで頂けました?
……いえ、良いんです。気にしてませんから……ハハ、そりゃそうですよね……
ウワッ!なんか痛々しい書き出しだ!
この間まで『預かり屋松の湯』ってバカな噺を書いていたんですけど、読んで頂けました?
……いえ、良いんです。気にしてませんから……ハハ、そりゃそうですよね……
ウワッ!なんか痛々しい書き出しだ!
気分を変えまして……
『預かり屋松の湯』を書かして頂きまして……役者が物語を書くのって、中々苦しい事ではありますが……なんて言うんですかねえ……楽しい?うーん、楽しいかあ?……ええ、正直に言います。
楽しかったんですこれが!
『預かり屋松の湯』を書かして頂きまして……役者が物語を書くのって、中々苦しい事ではありますが……なんて言うんですかねえ……楽しい?うーん、楽しいかあ?……ええ、正直に言います。
楽しかったんですこれが!
恥ずかしがり屋の子供が「歌が上手だね!」って親戚のオバさんから誉められた様な具合でして…… 「下手な歌はやめろ!」って言うオバさんは普通はいない訳ですから、調子に乗っちゃいけません。
いけませんが大抵の子供ってのは、調子に乗りやすいもんです。
良い気になって同じ歌を何度も何度も繰り返します。
でもって我慢出来なくなった大人に叱られます。
はっきり言って子供にとっちゃ理不尽な話しです。
まあ、そうやって世の中の不条理を学ぶって訳ですね。
成長物語には欠かせないエピソードです。
うん、微笑ましい話しだ。
いけませんが大抵の子供ってのは、調子に乗りやすいもんです。
良い気になって同じ歌を何度も何度も繰り返します。
でもって我慢出来なくなった大人に叱られます。
はっきり言って子供にとっちゃ理不尽な話しです。
まあ、そうやって世の中の不条理を学ぶって訳ですね。
成長物語には欠かせないエピソードです。
うん、微笑ましい話しだ。
では初めてのお歌をほめられた小島中年はどうしたんでしょうか?
本人の性格を把握しているとは言い切れませんが、どうやらお調子者のようです。
ですから、きょーどーてびれの人から「次はどうします?」と言われた時……
本人の性格を把握しているとは言い切れませんが、どうやらお調子者のようです。
ですから、きょーどーてびれの人から「次はどうします?」と言われた時……
ここでこんな文章を書いているのが何よりの証拠!
全ては申しますまい……ただ、子供時代の教訓は今もって刷り込み済……あやまちはくりかえしません。
全ては申しますまい……ただ、子供時代の教訓は今もって刷り込み済……あやまちはくりかえしません。
ジルバを望む相手にはジルバを、ワルツを望む相手にはワルツで対抗します(知ってる人はこの台詞でニヤリとする様に……今回のテーマに関係ある言葉ですよ)
さて、人類が地球に現れてから20万年。
人類は実に様々なものを発明して来ました。
人類は実に様々なものを発明して来ました。
色々なものや、多種多様なものや、とにかく何でもかんでもや、手当り次第に等も発明して来ました。
内燃機関とか電力とか、神様とかSF小説とか、もうありとあらゆるものをです。
内燃機関とか電力とか、神様とかSF小説とか、もうありとあらゆるものをです。
必要は発明の母と申しますから、発明した時は「どうしても必要だ」と思われていたのでしょうが、後になって考えてみると「何だってこんな物を作っちゃったんだろう」と思うものもあります。
例えば、原子爆弾とか○○教とか、某国の独裁者一族とか……ああ、神様御慈悲を……
例えば、原子爆弾とか○○教とか、某国の独裁者一族とか……ああ、神様御慈悲を……
勿論、間違いなく「これは良いものだ。作って良かった」ってのもあります。
例えば灯油チュルチュルとかクーラーとか塩鮭です。
後はコピー機ってのも捨てがたいです。
例えば灯油チュルチュルとかクーラーとか塩鮭です。
後はコピー機ってのも捨てがたいです。
「今思うと何だってこんな物を作ったんだっけ?」ってのもありますが、なんだろう?……プリクラとか、○○流包丁式とか?(何故か伝統衣装に身を包んだオッサンが長い箸と刀で魚をおろす。ベニハナのコックより意味の無い行動)……
さて、ここからが全くの私見となるのですが、小島が思う偉大な発明の中に『プロレスの反則は5カウントまで』ってのがあるんですね。
悪役レスラーがベビーフェイスの首を絞めます。
首絞めは反則です。
そこでレフェリーが注意します。
ところが、注意されたぐらいで止めたら悪役は務まりません。
当然、悪役は無視します。
レフェリーだって、無視されたぐらいであきらめる訳にはいきません。
「ワン!ツー!スリー!」とカウントします。
すぐに止めないと反則負けにするぞ!って訳ですね。
すると悪役は4まで聞いてから、イヤイヤ手を離します。
観客とレフェリーが一安心するとまた首を絞めます。
レフェリーが注意します。
ところが……以下繰り返し。
首絞めは反則です。
そこでレフェリーが注意します。
ところが、注意されたぐらいで止めたら悪役は務まりません。
当然、悪役は無視します。
レフェリーだって、無視されたぐらいであきらめる訳にはいきません。
「ワン!ツー!スリー!」とカウントします。
すぐに止めないと反則負けにするぞ!って訳ですね。
すると悪役は4まで聞いてから、イヤイヤ手を離します。
観客とレフェリーが一安心するとまた首を絞めます。
レフェリーが注意します。
ところが……以下繰り返し。
4まで許される反則によって、悪役レスラーは思う存分悪役っぷりをアピール出来るという訳でございます。
また観客も心行くまで悪役レスラーに憎しみをたぎらせる事が出来るのでございます。
また観客も心行くまで悪役レスラーに憎しみをたぎらせる事が出来るのでございます。
何と素晴らしいシステムではございませんか。
「こんなルールがあるからプロレスはうさんくさいんだ」と言う人もいます。
そうですね。正論だと思います。
全く正しい。
「こんなルールがあるからプロレスはうさんくさいんだ」と言う人もいます。
そうですね。正論だと思います。
全く正しい。
でもね、そう言う人に僕は聞いてみたい。
UFOとか超常現象の事を……きっと怒られちゃう様な気がするな。
怖くて聞けないか。
UFOとか超常現象の事を……きっと怒られちゃう様な気がするな。
怖くて聞けないか。
UFOなんて、人類の発明品の中では最高に楽しい部類じゃないだろうか?
誰が発明したのか知らないけれど、ノーベル賞あげても良いくらいだと思うけどな。
誰が発明したのか知らないけれど、ノーベル賞あげても良いくらいだと思うけどな。
プロレスもUFOも実生活には必要ないものだけど、僕の精神衛生にはコピー機よりも役立っている。
怪談も話せない様な世の中は、それこそ怖い世界だと思う。
今作『1/8』(ワンスライエイトと読みます)は実生活にはなんの役にも立ちません。
「くだらない!」等と怒らないで下さい。
そんなお話しなのです。
「くだらない!」等と怒らないで下さい。
そんなお話しなのです。
尚、文中の登場人物は作者の小島とは別人です。
以前の小島康志さんの記事です。
小島 康志(こじま やすし)プロフィール
俳優・作家・脚本家。
1959年生まれ 岩手県出身。
1985年故松田優作氏と出会い舞台の脚本を書き始める。
舞台・テレビ・映画・CMなど出演多数。
1959年生まれ 岩手県出身。
1985年故松田優作氏と出会い舞台の脚本を書き始める。
舞台・テレビ・映画・CMなど出演多数。
詳しくは所属事務所Webサイトをご覧ください。
『1/8(ワンスラエイト)』は、こちらで読めます!
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